原節子、号泣す
集英社新書 0742
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2014年6月 |
ISBNコード |
978-4-08-720742-2
(4-08-720742-0) |
税込価格 | 836円 |
頁数・縦 | 254P 18cm |
商品内容
要旨 |
小津安二郎は今なお注目を集めている映画監督である。その小津作品の中でも頂点と評されるのが紀子三部作、『晩春』『麦秋』『東京物語』だ。各作品のフィナーレに近い場面で、ヒロインを演じた女優原節子は全身を震わせて泣き崩れる。小津が、不滅の名を残し得たのは、この三本の映画のフィナーレで原に号泣させたからだといっても過言ではない。「泣く」という行為を切り口に、幸福の限界、幸福の共同体の喪失、という小津映画の主題と思想的本質に迫る画期的評論。 |
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目次 |
第1章 ほとんどの小津映画で女優たちは泣いた |
出版社・メーカーコメント
『東京物語』が世界の映画監督が選出したベスト映画となり、今も注目される小津安二郎監督。小津の名声は紀子三部作『晩春』『麦秋』『東京物語』の原節子の号泣によって不滅となった、という野心的評論。