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テロと文学 9・11後のアメリカと世界

集英社新書 0818

出版社名 集英社
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-08-720818-4
4-08-720818-4
税込価格 836円
頁数・縦 253P 18cm

商品内容

要旨

二一世紀を占う上で大きな転機となった9・11は、対テロ戦争や宗教問題を通じて、今なお政治や文化に大きな影を投げかけている。テロリズムをアメリカ国民がどのように受け止めたのか知ることは、今日の国際情勢を考える際の大きな手がかりとなるはずだ。ドン・デリーロやフィリップ・ロスらの有名作品から、「グラウンド・ゼロ・モスク」を髣髴させる『サブミッション』やイラク戦争帰還兵の現実を描出した『一時帰還』などの問題作まで、作家たちが描いた9・11以降のアメリカと世界を徹底考察した一冊。

目次

序章 9・11をめぐる物語たち
第1章 生と死のあいだの瞬間―「落ちる男」をめぐる物語たち
第2章 想像不能な人間たちを想像する―テロリストをめぐる物語たち
第3章 権力の横暴と戦う―犯罪とスパイをめぐる物語たち
第4章 ステレオタイプに抵抗する―イスラム教徒をめぐる物語たち
第5章 できる限り正直に書く―対テロ戦争をめぐる物語たち
第6章 アメリカの未来を見つめる―メモリアルとモスクをめぐる物語
終章 ポスト9・11小説のこれから

出版社・メーカーコメント

対テロ戦争や宗教問題を通じ、昨今の中東情勢から安保法制に至るまで今なお政治・文化へ大きな影を投げかけている9.11。本書は、文学が一連の事件をどのように捉えたかを徹底考察した1冊である。

著者紹介

上岡 伸雄 (カミオカ ノブオ)  
1958年生まれ。翻訳家、アメリカ文学研究者。学習院大学文学部英語英米文化学科教授。東京大学大学院修士課程修了。1998年アメリカ学会清水博賞受賞。フィリップ・ロス、ドン・デリーロなど現代アメリカ代表する作家の翻訳を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)