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『日本書紀』の呪縛

集英社新書 0859 シリーズ〈本と日本史〉 1

出版社名 集英社
出版年月 2016年11月
ISBNコード 978-4-08-720859-7
4-08-720859-1
税込価格 836円
頁数・縦 237P 18cm

商品内容

要旨

“本と日本史”は「本」のあり方から各時代の文化や社会の姿を考え、当時の世界観・価値観がどのように成立し、変化していったのかを考察する歴史シリーズ。第一巻が扱うのは『日本書紀』。歴史は常に勝者のものだった。『日本書紀』もまた、当時の権力者の強い影響下で生まれ、書物と書物の争いを勝ち抜いてきた。今日においても歴史の記述に大きな力を持つこの「正典」を最新の歴史学の知見をもとに読み解き、相対化する。本書は歴史解釈の多様性を示す『日本書紀』研究の決定版である。

目次

権威としての『日本書紀』
『日本書紀』の語る神話と歴史
『日本書紀』研究の歩み
天皇制度の成立
過去の支配
書物の歴史、書物の戦い
国史と“反国史”“加国史”
『続日本紀』への期待、落胆と安堵
『日本書紀』の再解釈と偽書
『先代旧事本紀』と『古事記』
真の聖徳太子伝をめぐる争い
『日本霊異記』―仏教という国際基準
『日本書紀』の呪縛を越えて

出版社・メーカーコメント

歴史学の最前線が明らかにする「神話と歴史」の事実!〈本と日本史〉は「本」のあり方から各時代の文化や社会の姿を考え、当時の世界観・価値観がどのように成立し、変化していったのかを考察する歴史シリーズ。 第一巻が扱うのは『日本書紀』。歴史は常に勝者のものだった。『日本書紀』もまた、当時の権力者の強い影響下で生まれ、書物と書物の争いを勝ち抜いてきた。今日においても歴史の記述に大きな力を持つこの「正典」を最新の歴史学の知見をもとに読み解き、相対化する。本書は歴史解釈の多様性を示す『日本書紀』研究の決定版である。

著者紹介

吉田 一彦 (ヨシダ カズヒコ)  
1955年東京都生まれ。日本史・仏教史学者。名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授、博士(文学、大阪大学)。1986年上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)