中世の声と文字 親鸞の手紙と『平家物語』
集英社新書 0864 シリーズ〈本と日本史〉 3
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2017年1月 |
ISBNコード |
978-4-08-720864-1
(4-08-720864-8) |
税込価格 | 770円 |
頁数・縦 | 187P 18cm |
商品内容
要旨 |
本書が扱うのは、親鸞聖人の手紙や『平家物語』などの「声の記録」だ。その当時、文字を知らない大多数の民衆には「声」によって文化や思想が伝えられていた。親鸞聖人が遠隔地の弟子に向けて語りかけるように書いた、情感溢れる手紙を読み解き、当時の知識人と民衆の関係性を鮮やかに描き出す。また、同時期に成立した『平家物語』にも触れ、「声」が「文字」として書き留められることで成立した中世文化の誕生の背景を解き明かす。日本中世史学の泰斗による、研究の集大成となる一冊。 |
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目次 |
まえがき―中世を体現する本 |
おすすめコメント
中世日本の思想は「声」によって形成・伝達された。親鸞や法然、日蓮の「生の声」が詰まった手紙や、琵琶法師の「語り」で広まった『平家物語』の読解などを通し、中世の新たな側面を描く画期的な一冊。