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イスラーム入門 文明の共存を考えるための99の扉

集英社新書 0869

出版社名 集英社
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-08-720869-6
4-08-720869-9
税込価格 836円
頁数・縦 247P 18cm

商品内容

要旨

イスラーム教徒(ムスリム)が少ない日本では、その教え自体になじみが薄い。よくわからない一方で、日々の報道を通じ中東の戦争や、欧州のテロ事件、難民といった言葉でイスラームのイメージが形作られています。世界のムスリムの人口が16億人を超えると言われる今、無益な文明の衝突を減らすには、相手のロジックを知り考えることが何よりも大切なはずです。本書は、日本人イスラーム法学者が、「ムハンマド」「スンナ派」など、99のトピックでイスラームの教えと歴史をやさしく概説し、その多様性と共存の可能性へと目を開く一冊です。

目次

第1章 法の宗教(ムハンマド アッラーの啓示を授かり、イスラームを開いた預言者
啓典の民 私的空間においては、宗派ごとに自治が認められていた ほか)
第2章 イスラームの下の暮らし(インシャーアッラー 神の助けなしに何かができると思うのは人間の思い上がり
偶像崇拝の禁止 偶像とは自己の欲望の投影 ほか)
第3章 イスラーム人物伝(ブハーリー ハディースの偉大な編纂者
イブン・ヒシャーム 最古のムハンマドの伝記の作者 ほか)
第4章 イスラームと現代(ダール・イスラーム 「イスラームの家」回復の義務
サイイド・クトゥブ ムスリム同胞団最大のイデオローグ ほか)

おすすめコメント

99のトピックでイスラームの用語や重要人物を概説。スンナ派4大学派や近現代の著名な思想家もピックアップし、かつコラムで大川周明や井筒俊彦といった日本の研究者にも言及する類を見ない入門書。

著者紹介

中田 考 (ナカタ コウ)  
1960年岡山県生まれ。イスラーム学者。同志社大学客員教授。東京大学文学部卒業後、カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了(哲学博士)。在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学教育学部准教授、日本学術振興会カイロ研究連絡センター所長、同志社大学神学部教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)