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ナチスと隕石仏像 SSチベット探検隊とアーリア神話

集英社新書 0892

出版社名 集英社
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-08-720892-4
4-08-720892-3
税込価格 836円
頁数・縦 247P 18cm

商品内容

要旨

二〇一二年、「宇宙から来たブッダ」というタイトルで、シュトゥットガルト大学のグループが、学会誌「隕石学と宇宙科学」に論文を発表した。それによると、アーリア民族のルーツ調査のため、かつてナチス親衛隊(SS)長官ヒムラーが、第二次世界大戦前夜の一九三八年にチベットへ探検隊を派遣した。その折、かれらが発見し、持ち帰った仏像が隕石製であったという、驚くべき鑑定結果が報告された。胸に「卍」が刻まれたこの仏像の真贋と秘められた現代史に、探検隊の踏査行と仏像、ナチス思想を検証することで迫る、アカデミック・ドキュメンタリー。ナチスの闇が、ここに眠る。

目次

第1章 秘境チベットへ派遣されたナチス親衛隊
第2章 「隕石仏像」をめぐる対立する見解
第3章 「隕石仏像」の各パートの考察
第4章 チンガー隕石の入手経路と制作年代
第5章 秘境チベットの隕石信仰、鳥葬、探検家ヘディン
第6章 ヨーロッパの人種主義の生成
第7章 ナチスの人種主義とアーリア神話の成立
第8章 狂信的人種主義者ヒムラー
第9章 ナチスのシンクタンク:アーネンエルベ(ドイツ先史遺産研究所)
終章 第三帝国の最終戦争と人種主義の破綻

出版社・メーカーコメント

第二次世界大戦前夜、ナチス親衛隊の探検家が、チベットから持ち帰った一体の仏像。胸に卍が刻まれたこの仏像の真偽と秘められた現代史に、探検隊の踏査行と仏像、ナチス思想を検証することで迫る。

著者紹介

浜本 隆志 (ハマモト タカシ)  
1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授、ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。ヨーロッパ文化論・比較文化論、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)