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中村正義の世界 反抗と祈りの日本画

集英社新書 ヴィジュアル版 043V

出版社名 集英社
出版年月 2017年8月
ISBNコード 978-4-08-720894-8
4-08-720894-X
税込価格 1,540円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

日本の伝統的美意識の象徴として、美しく描かれてきた舞妓像。しかしそれは本当の舞妓の姿を捉えているのか。美しく表現するだけでは、舞妓の本質を捉えたことにはならないのではないか。画家の中村正義(一九二四‐一九七七年)は、折角つかんだエリートの道を捨てて画壇の旧い体質と対決、こうして怪異な舞妓像を画き続けた。生涯、病気がちだった彼は、そのような舞妓に自らを重ね合わせ、さらに舞妓をあたかも仏画のごとく描くようになっていく…。異端の画家の生涯を見直し、舞妓像・仏画・風景画・顔の連作といったジャンルごとにその作品を解読する。初の入門書にして決定版。

目次

プロローグ Kさんへの手紙
第1部 中村正義の生涯
第2部 中村正義の絵画、その秘密(なぜ舞妓を描き続けたのか
仏画と風景画の意味
顔の画家)
エピローグ Kさんへの第二信

出版社・メーカーコメント

スキャンダラスな「舞妓」、300を超えるグロテスクな「顔」、奇妙な「仏画」で知られる中村正義。画壇のエリートだった男が、なぜそのような絵を描き続けたのか。生涯を追い作品を分析する。

著者紹介

大塚 信一 (オオツカ ノブカズ)  
1939年生まれ。63年、岩波書店に入社。「思想」や岩波新書、その他の叢書や講座シリーズの編集を担当。「へるめす」創刊編集長を経て、97年から2003年まで代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)