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藤田嗣治手紙の森へ

集英社新書 ヴィジュアル版 044V

出版社名 集英社
出版年月 2018年1月
ISBNコード 978-4-08-721018-7
4-08-721018-9
税込価格 1,320円
頁数・縦 206P 18cm

商品内容

要旨

藤田嗣治は一九二〇年代のパリを拠点に、油彩画の本場ヨーロッパで勝負し、相応の成果を果たした最初の日本人美術家として知られます。画家の没後半世紀。彼が残した作品だけでなく、遺族の手元以外から、手紙の存在情報が明らかとなり、多くの書きもの=日記や手紙の存在が確認され、整理公開、復刻が進んでいます。彼から手紙をあてられた人が、もしくはその遺族や関係者が守っていたのです。本書は生前の画家が書いた手紙をテーマとします。インクでぎっしり書かれた文字群には相手への思いのこもったイラストレーションも添えられることがしばしばで、こうした紙の上の「手しごと」を知ることが藤田の多面性の理解につながるのです。そして、いくつかの手紙は、彼の人生の「転機」の証言者となるはずです。収録図版百余点。描く人の手紙の森へ、ようこそ。

目次

第1信 明治末の東京からはじまる
第2信 一九一〇年代の欧州から、日本の妻へ
第3信 一九二〇年代のパリで
第4信 一九三〇年代 中南米彷徨から母国へ
第5信 太平洋戦争下の日本で―後続世代へ
第6信 敗戦の影―パリに戻るまでの四年半
第7信 フランク・シャーマンへの手紙―GHQ民政官との交流
終信 最晩年の手記、自らにあてた手紙としての

出版社・メーカーコメント

藤田嗣治は1920年代のパリを拠点に油彩画の本場欧州で勝負し、成功した最初の日本人美術家として知られます。画家の没後半世紀。彼が残した愛しい人達への彩り豊かな手紙をテーマとした一冊。

内容抜粋

◆目次◆ 第一信 明治末の東京からはじまる 第二信 一九一〇年代の欧州から、日本の妻へ  第三信 一九二〇年代のパリで コラム1 明治十九年生まれのふたりの「文房具漫談」      ―藤田と谷崎潤一郎 第四信 一九三〇年代 中南米彷徨から母国へ コラム2 藤田と日記 第五信 太平洋戦争下の日本で―後続世代へ 第六信 敗戦の影―パリに戻るまでの四年半 第七信 フランク・シャーマンへの手紙―GHQ民生官との交流 終 信 最晩年の手記、自らにあてた手紙としての

著者紹介

林 洋子 (ハヤシ ヨウコ)  
美術史家。文化庁芸術文化調査官。東京大学大学院修士課程修了。パリ第一大学文学博士。東京都現代美術館学芸員、京都造形芸術大学准教授を経て現職。おもな著書に、『藤田嗣治 作品をひらく―旅・手仕事・日本』(名古屋大学出版会/2008年第三〇回サントリー学芸賞、2009年第二六回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトンジャパン特別賞ほか受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)