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デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義

集英社新書 0934

出版社名 集英社
出版年月 2018年5月
ISBNコード 978-4-08-721034-7
4-08-721034-0
税込価格 902円
頁数・縦 220P 18cm

商品内容

要旨

アメリカの大統領選挙やイギリスEU離脱の国民投票では、私たちが無意識のうちに提供している多くの個人情報が選挙キャンペーンや世論形成に利用された。嘘を混ぜたプロパガンダや個人の不安に直接訴える「マイクロ宣伝」といった、巧妙なサイバー戦略は、近い将来行われるであろう日本の国民投票でも使われるのは間違いない。これらによって醸成されたポピュリズムに私たちはどう抗うのか。欧米での徹底的な取材からデジタル時代の民主主義を考える。

目次

第1章 ビッグデータは監視し、予測し、差別する
第2章 「心理分析」データを使った選挙広告キャンペーン
第3章 ソーシャルメディアは敵か、味方か
第4章 ロシアのサイバー作戦が欧米のポピュリズムを扇動する―ロシアから「ボット」をこめて
第5章 デジタル時代の民主主義

出版社・メーカーコメント

無意識のうちにクリックした「いいね!」が悪用される――。現代はもはやそんな時代だ。 嘘を混ぜたプロパガンダや個人の不安に直接訴える「マイクロ宣伝」。これら巧妙なサイバー戦略は、世論形成に使われている。近い将来行われるであろう日本の国民投票でも使われるのは時間の問題だ。欧米ですでに問題となっているデジタル・ポピュリズムの事例を細かく取材し、徹底的に書き尽くす! ■主な内容 ・ビッグデータの最大の効用は「先読みすること」 ・グーグル検索が「人の心のうち」を語る ・購入履歴から消費者ごとに異なる価格が設定されている ・スマートスピーカーがあなたを24時間監視している ・トランプを勝たせた、イギリスの分析会社「ケンブリッジ・アナリティカ社」の正体 ・イギリスのEU離脱キャンペーンに莫大な寄付をした大富豪とは ・ネガティブ広告で投票を阻止させることができる ・68個の「いいね!」分析でユーザーのプロフィールがわかる ・面白い偽ニュースを紛れ込ませるという新ビジネス ・ロシアのウイルス対策ソフト会社「カペルスキー社」はアメリカ大統領選に関与したか ・皿洗いから大財閥にまでなったロシア人・プリゴジンとプーチンの黒い関係 ・嘘の書き込みを組織的に行う“トロール・ファーム”の女性社員の一日 ・フェイクニュースがつくる「ある種のムード」

著者紹介

福田 直子 (フクダ ナオコ)  
ジャーナリスト。上智大学卒業後、ドイツのエアランゲン大学にて政治学・社会学を学ぶ。帰国後、新聞社、出版社にて勤務。アメリカとドイツに30年住み、ニュース系の媒体に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)