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ガンより怖い薬剤耐性菌

集英社新書 0936

出版社名 集英社
出版年月 2018年6月
ISBNコード 978-4-08-721036-1
4-08-721036-7
税込価格 924円
頁数・縦 238P 18cm

商品内容

要旨

人類は今、ふたつの医学上の危機に直面している。ひとつはペニシリンなどの「抗菌薬」が効かない「薬剤耐性菌」が蔓延し、死亡者数が増加していること。これによる世界の感染死者数は将来、ガン死者数を上回るとも推定されている。もうひとつの危機は感染症のみならず、アレルギー、ガン、肥満、ぜんそく、自閉症、生活習慣病、潰瘍性大腸炎などの患者数が増えていることだ。これらの危機は治療等で抗菌薬を乱用し、人が生きていく上で欠かせない腸内や皮膚の細菌・微生物を殺してきたのが原因である。抗菌薬まみれの人類は危機を回避できるか?細菌とウイルスに対する正しい知識を紹介し、最新感染症対策も解説。

目次

第1章 感染症の治療薬と薬剤耐性(抗菌薬開発の歴史
薬剤耐性菌の出現 ほか)
第2章 抗菌薬の乱用がもたらした2つの災害(世界の政治問題になってきた耐性菌問題
共生微生物の消滅で新しい病気が増えた ほか)
第3章 感染症を引き起こす病原微生物とその対策(消化器感染症を起こす微生物と食中毒対策
生命に関わる呼吸器感染症 ほか)
第4章 ガンや循環器病の原因になる微生物(「肉を切らせて骨を断つ」炎症という名の戦略
ガンの原因になる微生物 ほか)

出版社・メーカーコメント

医療現場での抗菌薬乱用によって、世界中で薬剤耐性菌が蔓延。これによる感染死者数は将来、ガン死者を上回る可能性がある。耐性菌蔓延で人類はどうなるのか、そして感染した際の対処法を解説。

著者紹介

三瀬 勝利 (ミセ カツトシ)  
1938年、愛媛県出身。東京大学薬学部卒業後、厚生省所管の研究機関で種々の病原細菌の研究に従事。薬学博士
山内 一也 (ヤマノウチ カズヤ)  
1931年、神奈川県出身。東京大学農学部卒業後、国立予防衛生研究所、東京大学医科学研究所などでウイルスの研究に従事。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)