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源氏物語を反体制文学として読んでみる

集英社新書 0950

出版社名 集英社
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-08-721050-7
4-08-721050-2
税込価格 902円
頁数・縦 215P 18cm

商品内容

要旨

紫式部が『源氏物語』を書いた平安時代は、摂関政治(天皇に嫁いだ娘が男児を産むことで外戚として権力を得る)の全盛期にあった。しかし『源氏物語』は天皇親政の時代を舞台とし、「源」という元皇族が活躍するストーリーだ。摂関政治をあえて否定するという、いわばその時代の「反体制文学」として『源氏物語』は大ベストセラーとなり、多くの読者の支持を得た。なぜ紫式部はそのような果敢な挑戦をしたのか。紫式部が時代をどう感じ、またどのようなモチベーションで物語を綴ったのか。独自の視点で鮮やかに描く、新しい『源氏物語』論。

目次

まえがき―『源氏物語』の謎
第1章 紫式部と『源氏物語』
第2章 源氏一族の悲劇
第3章 摂関家の権威と専横
第4章 紫式部の出自と青春時代
第5章 紫式部の恋と野望
第6章 摂関政治の終焉

出版社・メーカーコメント

『源氏物語』は天皇親政の時代を舞台とし、「源」という元皇族が活躍する物語だ。摂関政治を否定するという、その時代の「反体制文学」として大ヒットしたのはなぜか。独自の視点で描く『源氏物語』論!

著者紹介

三田 誠広 (ミタ マサヒロ)  
作家。1948年生まれ。早稲田大学文学部卒業。1977年『僕って何』で芥川賞受賞。早稲田大学文学部客員教授を経て、武蔵野大学文学部教授。日本文藝家協会副理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)