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「生存競争(サバイバル)」教育への反抗

集英社新書 1029

出版社名 集英社
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-08-721129-0
4-08-721129-0
税込価格 946円
頁数・縦 253P 18cm

商品内容

要旨

どうやら企業人や政治家、官僚たちは、日本社会の低迷を教育で挽回しようとしているようだ。まるで、「最小限のコストで最高の商品(人材)を納品しろ」と言わんばかりである。そんな社会を生きる私たちの子育てや教育は、じつに悩ましい。なぜこんなにも苦しいのか。それはあなた一人の責任ではない。社会全体の問題なのだ。明治時代から現在に至るまでの教育の歴史を振り返りながら、私たちが教育に期待すべきこと、そしてその実践の方法を試みる。

目次

第1章 教育家族は「適応」する(教育家族の来し方
教育家族の中心で
こちらの苦悩、あちらの理不尽
これは教育の問題なのか?)
第2章 教育に期待しすぎないで(教育依存/学校不信
コンピテンシー
教育的な、あまりに教育的な
救世の「小さな企業家」)
第3章 教育に世界を取り戻す(教育思想の高みから
教育のタスク・フォーカス
世界とともに在りますように)
第4章 そして社会と出会う、ただし別の仕方で(反社会性の不可能性?
教育(学)の消費社会論的転回)

著者紹介

神代 健彦 (クマシロ タケヒコ)  
1981年生まれ。教育学者。京都教育大学教育学部准教授、教育科学研究会常任委員。研究テーマは、戦後日本の教育学史、道徳教育の理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)