• 本

市民オペラ

集英社新書 1135

出版社名 集英社
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-08-721235-8
4-08-721235-1
税込価格 1,155円
頁数・縦 286P 18cm

商品内容

要旨

音楽を愛する市民が中心となり、プロとともにオペラ公演を運営する「市民オペラ」。この日本固有の文化は、全国各地の地域ごとに芸術と社会の接点として形づくられ、半世紀にわたり醸成されてきた。一回の上演に数百人もの市民が携わる一大文化。オペラ自体が総合芸術であるため、その公演のあり方は社会状況を映しだす鏡にもなる。しかし、行政とも複雑に絡みあっているがゆえに、これまで全容が読み解かれることはなかった。なぜ、日本の市民社会はオペラを求めてきたのか―。オペラ上演研究の第一人者が満を持して論じる、初のドキュメンタリー的解説書。

目次

序幕 市民オペラを紐解く4つの視点(オペラ公演にかかわる組織や人の活動拡大
自治体文化政策を背景とした資金面の確保 ほか)
第1幕 市民オペラの発祥と歩み―出会いが生んだ市民オペラ(市民オペラ前夜
藤沢市民オペラ)
第2幕 市民オペラの展開(地域のオペラ団体
補助金が呼び水となったオペラ制作―ひろしまオペラルネッサンス事業 ほか)
第3幕 市民オペラのプロデュース(市民オペラをプロデュースする
三河市民オペラ ほか)
第4幕 市民オペラが映し出す日本の市民社会(市民オペラはなにを目指してきたのか
オペラのチケット価格と社会 ほか)

出版社・メーカーコメント

日本独自の芸術文化。その謎が、いま明かされる。なぜ全国各地の市民社会はオペラを愛してきたのか――。 音楽を愛する市民が中心となり、プロとともにオペラ公演を運営する「市民オペラ」。この日本固有の文化は、全国各地の地域ごとに芸術と社会の接点として形づくられ、半世紀にわたり醸成されてきた。 一回の上演に数百人もの市民が携わる一大文化。オペラ自体が総合芸術であるため、その公演のあり方は社会状況を映しだす鏡にもなる。しかし、行政とも複雑に絡みあっているがゆえに、これまで全容が読み解かれることはなかった。 なぜ、日本の市民社会はオペラを求めてきたのか――。オペラ上演研究の第一人者が満を持して論じる、初のドキュメンタリー的解説書。 【目次】開演前序幕 市民オペラを紐解く4つの視点第1幕 市民オペラの発祥と歩み――出会いが生んだ市民オペラ第2幕 市民オペラの展開幕間 組織の継承――新生・藤沢市民オペラ第3幕 市民オペラのプロデュース第4幕 市民オペラが映し出す日本の市民社会終幕終演後 【本書に登場するおもな市民オペラ団体(登場順)】藤沢市民オペラ/伊丹市民オペラ/立川市民オペラ/みつなかオペラ/ひたち市民オペラによるまちづくりの会/ひろしまオペラルネッサンス/まつもと市民オペラ/オペラ彩/堺シティオペラ/三河市民オペラ and more… 【著者プロフィール】石田麻子(いしだ あさこ)昭和音楽大学教授・学長補佐・オペラ研究所所長。東京藝術大学大学院オペラ専攻非常勤講師、『日本のオペラ年鑑』編纂委員長、科学技術・学術審議会学術分科会専門委員、文化審議会文化政策部会委員などを務め、近刊に『クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック』(日本語版監修)、『芸術文化助成の考え方?アーツカウンシルの戦略的投資』。東京藝術大学大学院音楽研究科博士課程修了、学術博士。

著者紹介

石田 麻子 (イシダ アサコ)  
昭和音楽大学教授・学長補佐・オペラ研究所所長。東京藝術大学大学院オペラ専攻非常勤講師、『日本のオペラ年鑑』編纂委員長、科学技術・学術審議会学術分科会専門委員、文化審議会文化政策部会委員などを務め、近刊に『クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック』(日本語版監修)、『芸術文化助成の考え方〜アーツカウンシルの戦略的投資』。東京藝術大学大学院音楽研究科博士課程修了、学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)