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男性の性暴力被害

集英社新書 1185

出版社名 集英社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-08-721285-3
4-08-721285-8
税込価格 1,056円
頁数・縦 253P 18cm

商品内容

要旨

性暴力とは、同意のない中で行われる性的言動すべてのこと。その被害者は女性であることがこの社会では自明とされてきたが、しかし、現実には性暴力被害は男性にも起こりうる。なぜ彼らの被害は今まで見えなくされ、いかに「なかったこと」にされてきたのか?その背景には、社会的に構築された「男らしさ」の呪縛があるのではないか?今ようやく様々な事件が報道されるようになり、事態の深刻さが認識されつつある中、本書は男性の性暴力被害の実態、その心身へ及ぼす影響、不可視化の構造、被害からの回復と支援の在り方まで等を明らかにする。

目次

第1章 「男性の」と言わないと見えない性暴力被害とは何か(性暴力とは何か
男性の性暴力被害の見方
男性の性暴力被害が明らかになるまで―被害調査前史
男児の性暴力被害)
第2章 被害後の影響―心と身体(性暴力被害の心身への影響
男性に特徴的な影響
被害の認識の難しさ
被害開示と援助要請の難しさ)
第3章 性暴力と「男性被害」―歴史と構造(性暴力の歴史
不可視化の構造
男性優位な社会での男性被害者の位置
男性と加害/被害の関係
女性加害者について)
第4章 生き延びる過程―回復と支援(被害当事者の方へ
身近にいる方々へ
男性被害者を支援するということ)
第5章 個別的な苦しみと社会をつなげる(男性の性暴力被害の不可視化で得をするのは誰か
個人の痛みと男性カテゴリーの狭間)

著者紹介

宮崎 浩一 (ミヤザキ ヒロカズ)  
1988年、鹿児島県生まれ。立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程。研究テーマは男性の性被害。臨床心理士、公認心理師
西岡 真由美 (ニシオカ マユミ)  
1976年、佐賀県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。臨床心理士、公認心理師、看護師、保健師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)