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「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから

集英社新書 1196

出版社名 集英社
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-08-721296-9
4-08-721296-3
税込価格 1,133円
頁数・縦 269P 18cm

商品内容

要旨

生きるために、なぜ我々はこんなにも頑張らなければならないのか?大学に馴染めず、ひきこもり生活を送った著者は、この問いの答えを求め、「何もしない」ことを目的に一年間スペインに滞在。帰国後、無職のまま、日本社会を包み込む生きづらさの原因を、映画『プーと大人になった僕』、『バトル・ロワイアル』『仁義なき戦い』という深作欣二作品、そして作家・朝井リョウの小説などをもとに解き明かしていく。競争に勝って生き残らなければならないと「思い込み」、しんどい思いをしている人へ、自分らしい生き方を送るために「おりる」ことを提案した一冊。

目次

第1部 「おりる」というアイデア(「成長物語」を終わらせにきた、クマたち―映画『プーと大人になった僕』と『パディントン』
ぼくたちは生き残らなければいけないのか―深作欣二監督『バトル・ロワイアル』をいま見る
ちゃんと「おりる」思想)
第2部 そう簡単におりられるのか?(「好き」か「世界」か―朝井リョウの選択)

著者紹介

飯田 朔 (イイダ サク)  
文筆家。1989年、東京都出身。早稲田大学在学中に大学不登校となり、2010年、フリーペーパー「吉祥寺ダラダラ日記」を制作。また、他学部の文芸評論家・加藤典洋氏のゼミを聴講、批評を学ぶ。卒業後、2017年まで学習塾で講師を続け、翌年スペインに渡航。一年間現地で暮らし、2019年に帰国。今回が初の書籍執筆となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)