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秘密資料で読み解く激動の韓国政治史

集英社新書 1224

出版社名 集英社
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-08-721324-9
4-08-721324-2
税込価格 1,100円
頁数・縦 249P 18cm

商品内容

要旨

盧武鉉政権時代の二〇〇四年、軍事独裁政権下で起こった不可解な事件を調査する「国家情報院過去事件真実糾明発展委員会(真実委)」が設置され、情報部(KCIA)の秘密資料や当時の関係者のヒアリングなどから、金大中拉致事件、大韓航空機爆破事件などに政府がどう関わっていたか、その真相が明らかになった。この資料に加え、文献・史実、さらには著者自身が金泳三、金大中と直に交流した実体験も交えながら、朴正煕大統領暗殺事件、光州事件、ラングーン事件、東亜日報記者拷問事件…など、民主化を勝ち取るまでの激動の韓国現代政治史を、表と裏から振り返る。

目次

第1章 朴正煕軍事独裁政権の終焉(金大中拉致事件と日本政府の対応
朴正煕大統領狙撃事件(文世光事件)
朴正煕大統領暗殺事件
永遠のライバル 朴正煕と金大中)
第2章 全斗煥新軍部政権の登場(新軍部がクーデターにより政権を掌握
光州市民の民主化運動
ビルマ訪問とラングーン事件
全斗煥政権の強権政治と民主化運動
民主化を促進させた全斗煥の強権政治)
第3章 軍政延長の盧泰愚政権―民政への移行期(軍政維持と民主化推進の狭間
ソウルオリンピックの開催成功
盧泰愚政権の内政と外交
軍政から民政への橋渡し役)
第4章 軍政から民政への政権交代(金泳三による「文民政府」誕生
与野党の政権交代―金大中による「国民の政府」)
終章 新しい日韓関係の構築をめざして

著者紹介

永野 慎一郎 (ナガノ シンイチロウ)  
1939年、韓国生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了、英国シェフィールド大学Ph.D.、大東文化大学名誉教授、NPO法人東アジア政経アカデミー代表などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)