商品内容
要旨 |
いまや世界から忘れられつつある島国の片隅で、二つの孤独な魂が、月の光に照らされていた―。故国を離れ、日本語を自在に操るアメリカ人を語り手に、日米の二つの家族にまつわる秘められた記憶と、戦前からおよそ100年にわたる日本と日本人の変容を描きだす。 |
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大使とその妻 下
水村美苗/著
新潮社
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BK
出版社・メーカーコメント
大使夫妻はなぜ軽井沢追分から姿を消したのか。12年ぶり、待望の新作長篇小説。2020年、翻訳者のケヴィンは軽井沢の小さな山荘から、人けのない隣家を見やっていた。親しい隣人だった元外交官夫妻は、前年から姿を消したままだった。能を舞い、嫋やかに着物を着こなす夫人・貴子。ケヴィンはその数奇な半生を、日本語で書き残そうと決意する。失われた「日本」への切ない思慕が溢れる新作長篇。