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歌う国民 唱歌、校歌、うたごえ

中公新書 2075

出版社名 中央公論新社
出版年月 2010年9月
ISBNコード 978-4-12-102075-8
4-12-102075-8
税込価格 924円
頁数・縦 293P 18cm

商品内容

文学賞情報

2010年 第61回 芸術選奨・文部科学大臣賞(文学関係)受賞

要旨

日本人の心の原風景として語られることの多い唱歌だが、納税や郵便貯金、梅雨時の衛生などの唱歌がさかんに作られた時期がある。これらは、ただひたすらに近代化をめざす政府から押しつけられた音楽でもあった。だが、それさえも換骨奪胎してしまう日本人から、歌が聞こえなくなることはなかったのである。唱歌の時代から「うたごえ」そして現代までをたどる、推理小説を読むような興奮あふれる、もう一つの近代史。

目次

第1章 「国民音楽」を求めて
第2章 「唱歌」の文化
第3章 「唱歌」を踊る
第4章 卒業式の歌をめぐる攻防
第5章 校歌をめぐるコンテクストの変容
第6章 県歌をめぐるドラマ
第7章 「労働者の歌」の戦前と戦後

著者紹介

渡辺 裕 (ワタナベ ヒロシ)  
1953(昭和28)年、千葉県生まれ。83年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(美学芸術学)単位取得退学。大阪大学助教授などを経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(文化資源学、美学芸術学)。著書に『聴衆の誕生―ポスト・モダン時代の音楽文化』(春秋社、サントリー学芸賞受賞)、『日本文化 モダン・ラプソディ』(春秋社、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)