リサイクルと世界経済 貿易と環境保護は両立できるか
中公新書 2489
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2018年5月 |
ISBNコード |
978-4-12-102489-3
(4-12-102489-3) |
税込価格 | 902円 |
頁数・縦 | 224P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 「リサイクル」はもちろん地球の持続可能性に関わる、世界的に重要な課題である。経済のグローバル化が進む中、リサイクルもグローバル化してきている。回収された使用済みの製品や部品、容器などが輸出され、他国でリサイクル(再生利用)あるいはリユース(中古品として再使用)されるケースが増えているのだ。物量で見ると、今や中古車や鉄スクラップなどは日本の主力輸出品ともなっている。本書では、そうした現状を紹介するとともに、中古品や再生資源がなぜ輸出入の対象になっているのか、環境汚染や健康被害を生み出しかねない有害廃棄物の輸出などの問題について、海外調査の結果などを踏まえながら実証的に論じている。著者は日本貿易振興機構アジア経済研究所の研究員で、現在、出向先の東アジア・アセアン経済研究センター(ジャカルタ)のシニア・エコノミストを務めている。 |
商品内容
文学賞情報 |
2019年
第35回
大平正芳記念賞受賞 |
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要旨 |
古紙やペットボトルなどの分別収集のイメージが強いリサイクル。だが、回収された使用済み製品は国内で再使用・再生利用されるだけではない。中古車や鉄スクラップなどは今や日本の主力輸出品である。一方、国際的なリサイクルは急速に拡大し、各国による再生資源の獲得競争や、環境汚染を生む有害廃棄物の輸出など、多くの問題も起こっている。二十世紀末から急拡大している知られざる現状と、問題点を明らかにする。 |
目次 |
第1章 国境を越えてリユースされる中古品 |
おすすめコメント
リサイクルというと、古紙やペットボトルなどの分別収集のイメージが強いだろう。だが、回収された資源は国内で再利用されるだけではない。中古車や鉄スクラップなどは今や日本の主力の輸出品目となっている。一方、国際リサイクルが急速に拡大するなか、各国の再生資源の獲得競争や、相手国に環境汚染を生じさせる有害廃棄物の輸出など、さまざまな問題も起こっている。知られざる現状と問題点を明らかにする。