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街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

中公新書ラクレ 690

出版社名 中央公論新社
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-12-150690-0
4-12-150690-1
税込価格 990円
頁数・縦 285P 18cm

商品内容

要旨

わが子への怯え、親への嫌悪。誰もが感じたことのある「親子の困難」に対し、名文家・内田樹さんが原因を解きほぐし、解決のヒントを提示します。それにしても、親子はむずかしい。その謎に答えるため、1年かけて内田親子は往復書簡を交わします。「お父さん自身の“家族”への愛憎や思い出を文字に残したい」「るんちゃんに、心の奥に秘めていたことを語ります」。微妙に噛み合っていないが、ところどころで弾ける父娘が往復書簡をとおして、見つけた「もの」とは?笑みがこぼれ、胸にしみるファミリーヒストリー。

目次

プロローグ―僕が考える「親子」
パリ、カルチエ・ラタンの中華食堂にて
僕が離婚した年の長い夏休み
「内田樹の真実」はどこに?
「記憶の物置」に足を踏み入れる
親の心理に苦しむ子どもたち
神戸での父子家庭、「非人情」な父親だった
お父さんは、死にかけのウサギの赤ちゃんのように弱っていた
「パブリックドメイン」はおすすめ
自分の姿を照らす「敵」
「気持ちよい動き」を真似よ
家族で継承される
僕の原点、自由が丘の下宿生活
お父さんの「オフレコ青春日記」
バザール、凱風館マルシェ、経済活動の本質
これから日本の経済はどうなるか
利益をもたらす「通りすがりの人」
親が子に与えるのは、「愛」「恐怖」の二択か
「人間は壊れ易い」のを知っていた戦争世代
愛しているお父さんへの「負い目」―「親子ってなんなんだ」?読者アンケート
親子の問題、解決のヒント
二人だけの生活は大変なこともあったが…
スパイが語る「嘘の告白」、冬の北京、仕上がりのいい「物語」
エピローグ―思い出のおばあちゃん

出版社・メーカーコメント

わが子への怯え、親への嫌悪。誰もが感じたことがある「親子の困難」に対し、名文家・内田樹さんが原因を解きほぐし、解決のヒントを提示します。それにしても、親子はむずかしい。その謎に答えるため、1年かけて内田親子は往復書簡を交わします。「お父さん自身の“家族”への愛憎や思い出を文字に残したい」「るんちゃんに、心の奥に秘めていたことを語ります」。微妙に噛み合っていないが、ところどころで弾ける父娘が往復書簡をとおして、見つけた「もの」とは? 笑みがこぼれ、胸にしみるファミリーヒストリー。

著者紹介

内田 樹 (ウチダ タツル)  
1950年東京生まれ。思想家、武道家(合気道7段)、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。2011年、哲学と武道研究のための私塾「凱風館」を開設。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で第3回新書大賞、執筆活動全般について第3回伊丹十三賞を受賞
内田 るん (ウチダ ルン)  
1982年東京生まれ。詩人、フェミニスト、イベントオーガナイザー。8歳のときに兵庫県芦屋市立山手小学校に転校、県立芦屋高等学校卒業。バンド「くほんぶつ」「The Scrooge」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)