• 本

歴史は「べき乗則」で動く 種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学

ハヤカワ文庫 NF 358 〈数理を愉しむ〉シリーズ

出版社名 早川書房
出版年月 2009年8月
ISBNコード 978-4-15-050358-1
4-15-050358-3
税込価格 1,034円
頁数・縦 387P 16cm

商品内容

要旨

混沌たる世界を支配する、究極の物理法則「べき乗則」。それは砂山の雪崩、地震、絶滅などの自然現象だけでなく、株価変動や流行といった社会現象にさえ見出せる。自らの発見を可能にした科学の進歩過程にも現われるこの法則を、人為と偶然の蓄積である「歴史」全般に敷衍したとき、私たちが手にする驚くべき洞察とは…統計物理の基本から壮大な応用可能性までを語りつくす、スリリングな科学読本。

目次

なぜ世界は予期せぬ大激変に見舞われるのか
地震には「前兆」も「周期」もない
地震の規模と頻度の驚くべき関係―べき乗則の発見
べき乗則は自然界にあまねく宿る
最初の地滑りが運命の分かれ道―地震と臨界状態
世界は見た目よりも単純で、細部は重要ではない
防火対策を講じるほど山火事は大きくなる
大量絶滅は特別な出来事ではない
臨界状態へと自己組織化する生物ネットワーク
なぜ金融市場は暴落するのか―人間社会もべき乗則に従う
では、個人の自由意志はどうなるのか
科学は地続きに「進歩」するのではない
「学説ネットワークの雪崩」としての科学革命
「クレオパトラの鼻」が歴史を変えるのか
歴史物理学の可能性

著者紹介

ブキャナン,マーク (ブキャナン,マーク)   Buchanan,Mark
1961年オハイオ生まれ。物理学で博士号を取得。『ネイチャー』『ニュー・サイエンティスト』の編集者を経て、現在はサイエンスライター
水谷 淳 (ミズタニ ジュン)  
翻訳家。東京大学理学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)