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センスの哲学

出版社名 文藝春秋
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-16-391827-3
4-16-391827-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 251P 19cm

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要旨

「センス」というカタカナ言葉は、美術や音楽など芸術分野をはじめ、さまざまな場面で使われる。ビジネスでは「経営センス」「マーケティングセンス」といった言葉もよく聞かれる。「センスがいい」が褒め言葉になる一方で、「センスがない」は人格否定にも捉えられかねない。そもそもセンスとは何なのか。
本書では、哲学・思想と小説・美術の両輪で活躍する著者が、音楽、絵画、小説、映画など芸術的諸ジャンルを横断しながら、センスを哲学的に考察。「センスの良さ」にもつながる、ものを見るときの「ある感覚」を伝えている。センスとは「直観的にわかる」ことであり、あらゆる対象の「リズム」を意識できることなのだという。
著者は立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)、『勉強の哲学――来たるべきバカのために』(文藝春秋)など著書多数。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年5月10日]

商品内容

要旨

これは「センスが良くなる本」です。というのは、まあハッタリだとして、ものを見るときの「ある感覚」を説明したいと思います。生活と芸術をつなぐ万人のための方法。

目次

第1章 センスとは何か
第2章 リズムとして捉える
第3章 いないいないばあの原理
第4章 意味のリズム
第5章 並べること
第6章 センスと偶然性
第7章 時間と人間
第8章 反復とアンチセンス
付録 芸術と生活をつなぐワーク
読書ガイド

出版社・メーカーコメント

服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋まで、さまざまなジャンルについて言われる「センスがいい」「悪い」という言葉。あるいは、「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言。何か自分の体質について言われているようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方がない。このいわく言い難い、因数分解の難しい「センス」とは何か? 果たしてセンスの良さは変えられるのか?

著者紹介

千葉 雅也 (チバ マサヤ)  
1978年栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。パリ第10大学および高等師範学校を経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。『動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(第4回紀伊國屋じんぶん大賞、第5回表象文化論学会賞)、『デッドライン』(第41回野間文芸新人賞)、「マジックミラー」(第45回川端康成文学賞、『オーバーヒート』所収)、『現代思想入門』(新書対象2023)など著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)