商品内容
要旨 |
堀口剛蔵の弟、参蔵は生来の嘘つき、それも他人のために虚言をはく、という性癖を持てあましながら、漂うように戦後を生きてきた。参蔵は剛蔵の妻・美那に思いをよせる。美那は自死した剛蔵を許さない気丈な女だが、やがて自らも悲劇的な末路をえらぶ。悲しみはどこまで続くのか。 |
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出版社 商品紹介 |
魂たちの群像を描く大河長編第3部。生来の嘘つきの主人公の、切ない愛と生の軌跡を通して、もうひとつの戦後が白々と浮かび上がる。 |
おすすめコメント
時代とたたかう魂たちの物語第三部。生来の嘘つきとして堀口参蔵は、戦後を漂うように生きていた。参蔵は亡くなった兄の妻に思いをよせるが、彼女は自ら悲劇的な結末を選ぶ。運命の絡み合いを通して、もうひとつの戦後が浮かび上がる。