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ころび切支丹

遠藤周作初期エッセイ

出版社名 河出書房新社
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-309-03132-3
4-309-03132-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 235P 20cm

商品内容

要旨

生誕100年。若き日に綴られた信仰と文学の軌跡。『沈黙』刊行前の貴重な講演録も収録!

目次

1(フランス・カトリック文学展望―ベルナノスと悪魔
フランス・カトリック文学その後
カトリック者と作家の矛盾
聖年について
カトリック作品をよむ時
キリスト教と民主主義
一つの反省から
マス・プロ芸術家
A・A諸国との文学的交流
近代芸術観の盲点
日常的なものと超自然的なもの)
2(ピエール・エマニュエル
ポール・ルイ・ランツベルク―その生涯と作品
サドはワイセツか
獄中作家のある形態―サドの場合)
3(渡邊一夫『狂気についてなど』
長與善郎『切支丹屋敷』 ほか)
4(映画的映画に関する序説
日本のイマージュとフランスのイマージュ
野郎どもと女たち
雪は汚れていた
ロマンス・ライン
おとなしいアメリカ人)
5(ころび切支丹
宗教と文学
文学と人生)

出版社・メーカーコメント

遠藤周作生誕100年企画。著者の原点となる信仰と文学について、初期の重厚な発掘原稿を収める。『沈黙』発表前の講演録「ころび切支丹」を併録。本シリーズでしか読めない貴重な作品集。

著者紹介

遠藤 周作 (エンドウ シュウサク)  
1923年、東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、十二歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒業。五〇年から五三年までフランスに留学。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア小説や歴史小説、戯曲、「狐狸庵もの」と称される軽妙洒脱なエッセイなど、多岐にわたる旺盛な執筆活動を続けた。55年「白い人」で芥川賞、58年『海と毒薬』で新潮社文学賞、毎日出版文化賞、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞、79年『キリストの誕生』で読売文学賞、80年『侍』で野間文芸賞、94年『深い河』で毎日芸術賞、95年文化勲章受章。96年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)