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菌類が世界を救う キノコ・カビ・酵母たちの驚異の能力

出版社名 河出書房新社
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-309-25439-5
4-309-25439-X
税込価格 3,190円
頁数・縦 284,85P 図版16P 20cm

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要旨

身近ながら生態がよく知られていない生物の一つに、キノコやカビ、パンやアルコールを発酵させる酵母菌などの「菌類」がある。数マイクロメートルの微小なものから数平方キロメートルにも及ぶ巨大なネットワークを形成するものまでさまざまだ。動物でも植物でもない菌類は、人類とどのように関わっているのか。本書では、これまでにわかっている菌類の不思議な生態を紹介しながら、菌類コンピュータ、汚染物質の分解、エコな素材としての使用など、人類のパートナーとしての可能性を探っている。現在、9割以上の植物種が、菌類と共生している。根と菌根菌から成る菌根は地下でネットワーク(ウッド・ワイド・ウェブ)を形成しており、植物同士をつなぎ炭素や養分を流通させているという。著者は英国の生物学者。スミソニアン熱帯研究所のリサーチフェローとして、パナマの熱帯雨林で地中の菌類ネットワークを研究。ケンブリッジ大学で熱帯生態学の博士号を取得している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年2月25日]

商品内容

要旨

建築やコンピュータをつくる、猛毒や放射線を食べる、地球全体の気候を変える、宇宙空間でも生き延びる…。「生命」の常識が覆される!

目次

序章 菌類であることはどんな心地なのか
第1章 魅惑
第2章 生きた迷路
第3章 見知らぬ者どうしの親密さ
第4章 菌糸体の心
第5章 根ができる前
第6章 ウッド・ワイド・ウェブ
第7章 ラディカル菌類学
第8章 菌類を理解する

出版社・メーカーコメント

植物に栄養を与える、動物の行動を操る、医薬品や新素材をつくる、有毒物質を分解する、地球の気候を変える、宇宙空間で生き延びる……。私たちの常識を覆すキノコ・カビ・酵母たちの世界!

著者紹介

シェルドレイク,マーリン (シェルドレイク,マーリン)   Sheldrake,Merlin
イギリスの生物学者。関心のある領域は植物学、微生物学、生態学、科学史・科学哲学など。スミソニアン熱帯研究所のリサーチフェローとして、パナマの熱帯雨林で地中の菌類ネットワークを研究したことで、ケンブリッジ大学の熱帯生態学の博士号を取得する。初の著書である『Entangled Life』は、2021年の王立協会科学図書賞や、米国『TIME』誌の2020年の必読書100選に選ばれるなど高い評価を得ており、20か国以上で刊行が決定した国際的ベストセラーとなっている
鍛原 多惠子 (カジハラ タエコ)  
翻訳家。米国フロリダ州ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)