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掏摸

河出文庫 な29−2

出版社名 河出書房新社
出版年月 2013年4月
ISBNコード 978-4-309-41210-8
4-309-41210-6
税込価格 550円
頁数・縦 187P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 今時"ガチ"で純文学やってる中村文則が本気でエンタメ要素を注入して覚醒した“絶対悪”との超絶バトル小説!!
    あなたの平穏と安らかな時はこの一冊に根こそぎ持っていかれるだろう!

    (2013年11月7日)

  • 痛快なスリのはなし。そして誇大広告に負けない希有な作品。作者は純文学の筆致を見事にエンターテインメントに溶かし込めた。社会を揺さぶる、あるかもしれないリアルと、あってほしくないリアルが眼前に迫ってくる。それは読者に日常と非日常との境界線のなさを認識させるのかもしれません。ラストの描写はただただ美しい。いつまでも静かに積んで置きたい本です。

    (2013年10月18日)

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商品内容

要旨

東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎―かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは…。大江健三郎賞を受賞し、各国で翻訳されたベストセラーが文庫化。

著者紹介

中村 文則 (ナカムラ フミノリ)  
1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。『掏摸』はアメリカをはじめ各国で翻訳され、世界的な新聞(ウォール・ストリート・ジャーナル)で2012年のベスト10小説にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)