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愛と痛み 死刑をめぐって

河出文庫 へ1−1

出版社名 河出書房新社
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-309-41471-3
4-309-41471-0
税込価格 704円
頁数・縦 158P 15cm

商品内容

要旨

死刑を本当に執行しているのは誰なのか?「国家による殺人」である死刑を私たちのなにげない日常が支える社会構造を、痛覚の深みと根源の思索によって開示していく画期的論考。死刑と新しいファシズムの恐るべき関係を描く短篇「朝の廃墟」をあわせて収録する。私たちは「不都合なものたち」を愛することができるのか?私たちは他の痛みを痛むことができるのか?

目次

愛と痛み 死刑をめぐって
第1章 愛と死と痛みと
第2章 日常と諧調
第3章 日常と世間
第4章 世間と死刑
第5章 日本はなぜ死刑制度を廃止できないか
第6章 死刑と戦争
朝の廃墟

おすすめコメント

私たちは〈不都合なものたち〉を愛することができるのか。死刑をかつてないかたちで問いなおし、生と世界の根源へ迫る名著を増補。

著者紹介

辺見 庸 (ヘンミ ヨウ)  
1944年宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒業。1970年共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て、1996年退社。1978年日本新聞協会賞、1991年『自動起床装置』(文藝春秋)で芥川賞、1994年『もの食う人びと』(共同通信社)で講談社ノンフィクション賞、2011年『詩文集 生首』(毎日新聞社)で中原中也賞、2012年『眼の海』(毎日新聞社)で高見順賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)