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浄のセクソロジー 新装版

河出文庫 み2−3 南方熊楠コレクション

出版社名 河出書房新社
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-309-42063-9
4-309-42063-X
税込価格 1,562円
頁数・縦 548P 15cm

商品内容

要旨

南方熊楠は、また偉大な性の思想家であった。両性具有、同性愛、猥雑、エロティシズム―性の領域でも熊楠は、多様で、多形的で、変換可能な様式を、広く深く探求した。セクソロジー研究の先駆者としての全貌を、若き同性愛研究者・岩田準一に宛てた書簡や各種論文を中心にまとめる。熊楠の視点は、いまだに新しい。

目次

第1部 淫書の効用―論文集成(月下氷人―系図紛乱の話
婦人を〓童(わかしゅ)に代用せしこと
千人切りの話
淫書の効用
婦人の腹中の瘡を治した話
樟柳神とは何ぞ
「魔羅考」について
人魚の話
奇異の神罰
鳥を食うて王になった話)
第2部 友愛としての同性愛―岩田準一宛書簡より(浄愛と不浄愛、粘菌の生態、幻像、その他
直江兼続と上杉景勝、大若衆のこと、その他
カゲロウとカゲマ、御座直し、『弘法大師一巻之書』、その他
ちご石、北条綱成、稚児の谷落とし、「思いざし」、その他
女の後庭犯すこと、トルコ風呂、アナバの猫、その他
口碑の猥雑さ、化け物譚、腹上死、柳田批判、その他)

著者紹介

南方 熊楠 (ミナカタ クマグス)  
1867‐1941年。和歌山生まれ。博物学者、生物学者、民俗学者。大学予備門中退後、米英に留学、大英博物館に籍を置く。帰国後、田辺で粘菌の採取研究や民俗学に力を注いだ。博覧強記の人として知られる
中沢 新一 (ナカザワ シンイチ)  
1950年、山梨県生まれ。明治大学野生の科学研究所所長。思想家、人類学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)