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挑発する少女小説

河出新書 033

出版社名 河出書房新社
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-309-63134-9
4-309-63134-7
税込価格 946円
頁数・縦 273P 18cm

商品内容

要旨

『小公女』『若草物語』『ハイジ』『赤毛のアン』『あしながおじさん』『大草原の小さな家』―子どもの頃には気づかなかった。大人になって読む少女小説は、新たな発見に満ちている。懐かしいあの名作には、いったい何が書かれていたのか?かつて夢中で読んだ人も、まったく読んだことがない人も、いまあらためて知る、戦う少女たちの物語。

目次

はじめに―少女小説って何ですか?
1 魔法使いと決別すること―バーネット『小公女』
2 男の子になりたいと思うこと―オルコット『若草物語』
3 資本主義社会で生きること―シュピーリ『ハイジ』
4 女の子らしさを肯定すること―モンゴメリ『赤毛のアン』
5 自分の部屋を持つこと―ウェブスター『あしながおじさん』
6 健康を取り戻すこと―バーネット『秘密の花園』
7 制約を乗りこえること―ワイルダー『大草原の小さな家』シリーズ
8 冒険に踏み出すこと―ケストナー『ふたりのロッテ』
9 常識を逸脱すること―リンドグレーン『長くつ下のピッピ』
おわりに―挑発する少女小説

出版社・メーカーコメント

赤毛のアン、若草物語、小公女、あしながおじさん……大人になって読む翻訳少女小説は、子どもの頃には気づかなかった発見に満ちている。懐かしいあの名作はいま、何を教えてくれるのか?

著者紹介

斎藤 美奈子 (サイトウ ミナコ)  
1956年、新潟県生まれ。文芸評論家。1994年、『妊娠小説』(ちくま文庫)でデビュー。2002年、『文章読本さん江』(ちくま文庫)で第1回小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)