商品内容
要旨 |
渋沢龍彦は翻訳を好んだ。学生時代にコクトーと向いあって以来、一字一句もおろそかにせず、平明で暢達な、みごとな日本語による訳書を発表していった。サド侯爵から小ロマン派、世紀末文学、シュルレアリスムから異端的ポルノグラフィー、美術書、魔術研究書にいたるまで、彼が選びとり、愛しつつ訳しつづけた書物の数々は、読者をたのしませ、鼓舞し、この国の知的・感覚的風土に大きな影響をおよぼしてきた。戦後翻訳史を拓いた画期的訳業、未発表・未収録を含む完全編年体翻訳全集、遂に成る!終生心血をそそぎ創作の母胎となった翻訳作品が築き上げる、独創的世界文学史。 |
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