商品内容
要旨 |
『庭、灰』―少年に多くの謎を残し、アウシュヴィッツで消息を絶った父。甘やかな幼年時代が戦争によってもぎとられ、逃避行を余儀なくされる一家の悲劇を、抒情とアイロニーに満ちた筆致で描く自伝的長篇。初邦訳。『見えない都市』―ヴェネツィア生まれのマルコ・ポーロが皇帝フビライ汗に報告する諸都市の情景。女性の名を有する55の都市を、記憶、欲望、精緻、眼差というテーマで分類し、見えない秩序を探る驚異の物語。 |
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出版社 商品紹介 |
収容所に消えた父の記憶をたどる自伝的長編初訳と、イタリア文学の鬼才が放つポストモダン小説の代表作。 |
おすすめコメント
【軽蔑】ふとしたことから夫を寄せ付けなくなった妻。甘美な愛欲の介在しない男女の関係に、魂の交流と深い理解はあり得るのか。人間の深い孤独を問う矛盾に満ちた小説。映画化。【見えない都市】フビライ汗の寵臣となったヴェネツィア生まれの商人の子マルコ・ポーロが、様々な都市の見聞を語っていく。幾何学的な形式に沿って象徴的に描かれた都市の物語。