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日本文学全集 16

宮沢賢治

出版社名 河出書房新社
出版年月 2016年4月
ISBNコード 978-4-309-72886-5
4-309-72886-3
税込価格 3,190円
頁数・縦 508P 20cm
シリーズ名 日本文学全集

商品内容

要旨

自然と人間の欲望の対立を苛烈に綴った詩「春と修羅」、病床で自らの死と対峙した連作詩「疾中」、「野はらのまんなかの祭のあるところ」をめぐる幻想的童話「ポラーノの広場」、吹雪で家路を見失った幼い兄弟を描く「ひかりの素足」など、宮沢賢治の詩や童話19篇。南洋の自然と風俗の濃密な匂いが立ちのぼる「環礁」、中国故事をもとに三人の男の異なる生きざまを描いた「李陵・司馬遷」、孔子とその門下の子路の交流を描く「弟子」のほか、「悟浄出世」「悟浄歎異」など、中島敦の7篇。夭折した二人の天才作家の精髄を集成。

目次

宮沢賢治(春と修羅
疾中
星めぐりの歌
「われらひとしく丘に立ち」
スタンレー探検隊に対する二人のコンゴー土人の演説 ほか)
中島敦(環礁―ミクロネシヤ巡島記抄
悟浄出世
悟浄歎異―沙門悟浄の手記
弟子
李陵・司馬遷 ほか)

おすすめコメント

病床の連作詩「疾中」や「ポラーノの広場」など宮沢の18篇と、「弟子」「悟浄歎異」「李陵・司馬遷」など中島の7篇を収録。

著者紹介

宮沢 賢治 (ミヤザワ ケンジ)  
1896〜1933。岩手県生まれ。盛岡高等農林学校卒業。学生時代から短歌制作にいそしむ。高校教員として働きながら土性調査など農村活動を主導し、詩や童話を発表し始める。自然科学の知識に基づく想像力、宇宙的感覚、宗教的心情や魂の葛藤を独自の言語感覚によって表現し、多彩な作品世界を切り開いた。法華経を敬信
中島 敦 (ナカジマ アツシ)  
1909〜1942。東京生まれ。東京帝国大学文学部卒業。中学時代から小説を書き始め、大学では森鴎外や耽美派の研究に取り組む。芸術と孤独な自意識の昇華に苛まれつつ、今後東西の文学作品を渉猟し、文芸誌に応募を始める。1941年、パラオ南洋庁に国語教科書編纂のため赴任。42年、R・L・スティーヴンスンの晩年を主題とした『光と風と夢』を刊行するが、喘息のため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)