• 本

言葉を失ったあとで

出版社名 筑摩書房
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-480-84322-7
4-480-84322-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 348P 19cm

商品内容

要旨

「聞く」の実際。アディクション・DVの第一人者と、沖縄で社会調査を続ける教育学者。それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。

目次

第1章 言葉を失ったあとで 二〇二〇年一一月二七日
第2章 カウンセリングという仕事、社会調査という仕事 二〇二一年二月六日
第3章 話を聞いて書く 二〇二〇年二月二三日
第4章 加害と被害の関係 二〇二一年三月一二日
第5章 言葉を禁じて残るもの 二〇二〇年三月二七日
第6章 ケアと言葉 二〇二一年五月一一日

出版社・メーカーコメント

アディクション・DVの第一人者と、沖縄で若い女性の調査を続ける教育学者。現場に居続ける二人が真剣に、柔らかく、具体的に語る、「聞く」ことの現実。「聞くの実際」。アディクション・DVの第一人者と、沖縄で社会調査を続ける教育学者。それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。【目次】まえがき 信田さよ子第一章 言葉を失ったあとで 二〇二〇年一一月二七日中立の立場とはなにか/加害者の話をどう聞くか/加害を書けるか/加害者が被害を知る/性被害の特殊性/仏壇継承者/暴力の構造を知る/スタイルの違い/学校が話を聞けない場所に/援助が料金に見合うか/質疑応答へ/加害者の普通さ/厳罰化は何も解決しない/言葉をいっしょに探す/ゼロ・トレランスの弊害/まずはいい時間をつくる/三つの責任読書案内(1)第二章 カウンセリングという仕事、社会調査という仕事 二〇二一年二月六日精神科医にできないこと/教室の実践記録のおもしろさ/原点は児童臨床のグループ/沖縄から離れて/「性の自己決定」の実際/社会調査が示すこと/医者になるか、女性のアルコールやるか/女性の依存症の特異さ/八〇年代の精神病院の経験が一生を決めた/生身の人間の話がおもしろい/ネクタイを褒める/沈黙に強くなる読書案内(2)第三章 話を聞いて書く 二〇二〇年二月二三日精神疾患の鋳型/解離は手ごわい/医療との関係/加害はパターン化している/精神科の役割/値踏みされている/お金をもらうか払うか/許諾のとりかた/書く責任/モスバーガーの文脈/身体は触らない/身体は自分のもの/聞きとりのあと/トランスクリプトの確認の仕方読書案内(3)第四章 加害と被害の関係 二〇二一年三月一二日被害者元年/起源は七〇年代/仲間は当事者/学校現場の変化/公認心理師の国家資格/被害者の両義性/暴力をなくす練習/加害者プログラムの順番/加害者の書きづらさ/映画で描かれる暴力/打越正行さんの調査読書案内(4)第五章 言葉を禁じて残るもの 二〇二一年三月二七日性被害をどのように語りはじめるのか/臓器がぶらさがっている感覚/フラッシュバックの意味/被害経験の読み替え/選択肢のすくなさ/家族の性虐待/語りのフォーマット/言葉を禁じる/性加害者の能動性/ユタを買う/一二月の教室/オープンダイアローグの実践読書案内

著者紹介

信田 さよ子 (ノブタ サヨコ)  
1946年生まれ。公認心理師・臨床心理士。原宿カウンセリングセンター顧問、NPO法人RRP研究会代表理事
上間 陽子 (ウエマ ヨウコ)  
1972年、沖縄県生まれ。琉球大学教育学研究科教授。2021年10月、沖縄の若年ママの出産を支える宿泊施設「おにわ」をオープンした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)