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双頭のバビロン

出版社名 東京創元社
出版年月 2012年4月
ISBNコード 978-4-488-02493-2
4-488-02493-9
税込価格 3,080円
頁数・縦 540P 20cm

商品内容

要旨

爛熟と頽廃の世紀末ウィーン。オーストリア貴族の血を引く双子は、ある秘密のため、引き離されて育てられた。ゲオルクは名家の跡取りとなって陸軍学校へ行くが、決闘騒ぎを起こし放逐されたあげく、新大陸へ渡る。一方、存在を抹消されたその半身ユリアンは、ボヘミアの「芸術家の家」で謎の少年ツヴェンゲルと共に高度な教育を受けて育つ。アメリカで映画制作に足を踏み入れ、成功に向け邁進するゲオルクの前にちらつく半身の影。廃城で静かに暮らすユリアンに庇護者から課される謎の“実験”。交錯しては離れていく二人の運命は、それぞれの戦場へと導かれてゆく―。動乱の1920年代、野心と欲望が狂奔する聖林と、鴉片と悪徳が蔓延する上海。二大魔都を舞台に繰り広げられる、壮麗な運命譚。

出版社
商品紹介

結合双生児として生まれた2人の波瀾に満ちた数奇な人生。著者がデビュー40年を機に放つ、集大成にして新境地も言うべき傑作登場。

著者紹介

皆川 博子 (ミナガワ ヒロコ)  
1930年生まれ。72年、児童文学長編『海と十字架』でデビュー。翌年、「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞、84年の『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞、86年の『恋紅』で第95回直木賞、90年の『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、97年の『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)