• 本

深淵のテレパス

出版社名 東京創元社
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-488-02908-1
4-488-02908-6
税込価格 1,650円
頁数・縦 254P 19cm

NetGalley 会員レビュー

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★5

最初の数ページから、先が気になり読むのが止まらない。すぐに『深淵のテレパス』の闇の世界に引き込まれました。日常や身近にあるものだからこそ物語の想像がしやすく、それが崩れ始めることでだんだんと怖くなってくる。読み終わったあと、この本を読むことで暗い部屋や暗い場所に行くと呼ばれてしまったらどうしようと思ってしまうほど、後を引く怖さです。でも怖いだけではなく、次々と起こる出来事が読み進める事に繋がっていき、『深淵のテレパス』というタイトルの意味を考えると納得できました。怖いけど、怖いだけじゃありませんでした。世界観に浸り、怖くなりたい日には暗闇がある夜の時間に読むのをオススメします。

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★5

まずは「変な」怪談というフレーズに惹かれ、その内容に漂っているうっすら肌を舐めるような怖さにゾクゾクした。あなたが、呼ばれています。光を、絶やさないでください。ここまでたったの11ページしか進んでいないのに、もう既に私は物語の虜になっていた。深淵のテレパス、というタイトルも素晴らしいの一言に尽きる。ばしゃり、という水音の正体は何か? 連続する怪異の裏には何が潜んでいるのか?幽霊は、呪いは、存在するのか。とにかく面白くて、読み終えた直後に「今度はどんな怪異を【あしや超常現象調査】が調査するのだろうか」と続編を期待する私がいました。

書店関係者

おすすめ度おすすめ度★5

怪奇現象はなぜ起こったのか?謎に引き摺られる様に色濃くなる恐怖。光の届かない暗闇。人間に本能的に刷り込まれている暗闇への恐怖感をこれでもかと掻き立てられる。背筋が凍る怖さではなく、湿度の高いじっとりと身体にまとわりつくような怖さを感じる作品でした。

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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商品内容

要旨

「変な怪談を聞きに行きませんか?」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントでとある怪談を聞いた日を境に、高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。暗闇から響く湿り気のある異音。ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水―あの時聞いた“変な怪談”をなぞるかのような現象に追い詰められたカレンは、藁にもすがる思いで「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるが…選考委員絶賛、創元ホラー長編賞受賞作。

出版社・メーカーコメント

「変な怪談を聞きに行きませんか?」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントで、とある怪談を聞いた日を境に高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。暗闇から響く湿り気のある異音、ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水−−あの時聞いた”変な怪談”をなぞるかのような現象に追い詰められたカレンは、藁にもすがる思いで「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるが……選考委員絶賛、創元ホラー長編賞受賞作。

著者紹介

上條 一輝 (カミジョウ カズキ)  
1992年長野県生まれ。早稲田大学卒。現在は会社員の傍ら、webメディア“オモコロ”にて加味條名義でライターとして活動している。『深淵のテレパス』(応募時タイトル「パラ・サイコ」)で創元ホラー長編賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)