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教育現場は困ってる 薄っぺらな大人をつくる実学志向

平凡社新書 943

出版社名 平凡社
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-582-85943-0
4-582-85943-7
税込価格 880円
頁数・縦 220P 18cm

商品内容

要旨

いま、教育の現場では、英会話を小学校から始めるようになったり、2022年度から、高校の国語の授業で契約書の読み方を学ばせるなど、あらゆる学習において実用性を重視する実学志向が強まっている。だが、基礎知識やものごとを深く考える力を身につけさせずに、変化の激しい時代に柔軟に生きることはできるのだろうか…。社会に出てほんとうに役に立つ教育には何が大切なのか。教育界の現状や教育改革の矛盾を指摘し、学校教育のあり方に警鐘を鳴らす。

目次

第1章 「授業が楽しい」とは、どういうことか(「授業が楽しい」を、安易にとらえる風潮への疑問
「英語の時間が楽しい」という調査結果についての誤解 ほか)
第2章 「能動的に学ぶ」が誤解されている(「知識伝達‐知識受容型」教育への批判
「教えない授業」が能動的・主体的な学びなのか ほか)
第3章 学力低下にどう対処すべきか(算数ができない大学生
知識を軽視する教育の危うさ ほか)
第4章 楽しいことしかやりたくない!(だれだって、好きなことだけしていたい
キャリアデザイン教育への疑問 ほか)
第5章 学校の勉強は役に立つ(役に立たない勉強は「したくない!」
教養を深めるような授業こそ大事 ほか)

おすすめコメント

いま、学校の授業が実用化とディズニーランド化に向かっている。だが、きちんと知識を吸収し、深い学習を促さなければ時代には生き残れない! 学校教育のあり方に警鐘を鳴らす。

著者紹介

榎本 博明 (エノモト ヒロアキ)  
1955年東京生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。博士(心理学)。カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授などを経て、現在、MP人間科学研究所代表、産業能率大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)