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「若者の読書離れ」というウソ 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか

平凡社新書 1030

出版社名 平凡社
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-582-86030-6
4-582-86030-3
税込価格 1,078円
頁数・縦 262P 18cm

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要旨

「最近の若者や子どもは本を読まない」「ネットで動画ばかりを見ている」などといった認識が今の中高年の間に広がっているのではないか。だが、その根拠を問われても答えられず、印象だけで語っている人が少なくない。では、各種データから見る、本当の若者・子どもの読書実態はいかなるものなのだろうか。本書では、全国学校図書館協議会の「学校読書調査」をはじめとする各種データから、「若者や子ども、特に今の小中学生は本を読んでいる」事実を指摘。その上で、実際に10代に人気のある本を読み込み、若者や子どもが本に求める「三大ニーズ」とそれに応える「四つの型」などの分析を行っている。小中高生の読書量は、近年の官民が連携した読書推進運動が功を奏し、1980~90年代を底として「V字回復」している。実際に今の子どもたちに人気の本(フィクション)の傾向からは、次代を担う者たちが何を嗜好し、精神的に何を求めているかをうかがい知ることができる。著者は1982年生まれ。出版社にてカルチャー誌や小説の編集に携わったのち、独立。マーケティング的視点と批評的観点からウェブカルチャー、出版産業、子どもの本、マンガ等について取材、調査、執筆している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年7月18日]

商品内容

要旨

この二〇年間で、小中学生の平均読書冊数はV字回復した。そうしたなか、なぜ「若者は本を読まない」という事実と異なる説が当たり前のように語られるのだろうか。各種データと実際に読まれている本から、中高生が本に求める「三大ニーズ」とそれに応える人気の本の「四つの型」を提示する。今、中高生は何を好んで読んでいるのか?若者の読書についての「思い込み」を打ち破る。

目次

第1章 10代の読書に関する調査(「子どもの本離れ」は過去の話
「書籍」離れが終わった背景 ほか)
第2章 読まれる本の「三大ニーズ」と「四つの型」(衝動優位の10代の脳
中高生が好むフィクションの共通点 ほか)
第3章 カテゴリー、ジャンル別に見た中高生が読む本(児童文庫/児童書
ライトノベル ほか)
第4章 10代の読書はこれからどうなるのか(若者に有効な読書推進施策はあるのか
「10代が読みたい本」を軸に考え直す ほか)

著者紹介

飯田 一史 (イイダ イチシ)  
1982年青森県むつ市生まれ。中央大学法学部法律学科卒。グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了(MBA)。出版社にてカルチャー誌や小説の編集に携わったのち、独立。マーケティング的視点と批評的観点からウェブカルチャー、出版産業、子どもの本、マンガ等について取材、調査、執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)