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我々みんなが科学の専門家なのか?

叢書・ウニベルシタス 1055

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-588-01055-2
4-588-01055-7
税込価格 3,080円
頁数・縦 217,7P 20cm

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要旨

一般人であってもあらゆる情報にアクセスできる現代では、インターネットで専門知識を手に入れ「専門家」となるのは難しくないように思える。一方で、科学の粋を集めた原子力発電は放射性廃棄物という負の遺産を残し、航空機事故はなくならず、癌をはじめとする不治の病も撲滅されない。かつて人々の間に厳然と存在した科学への信頼と期待は、現代では失墜しているともいえる。専門家と一般人の間の垣根は低くなり、誰もが、あたかも専門家であるかのようにコメントをしたり、意見を言うようになってきている。本書では、誰でもすぐに科学の専門家になれる時代、というのは真実なのか、「科学社会学」の視点から分析している。「専門知」とその獲得方法を分類し、事例を挙げながら検証を進める著者は英国の科学社会学者でウェールズのカーディフ大学教授。科学論の「第三の波」提唱者として、また重力波物理学コミュニティーの研究でも知られている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年06月07日]

商品内容

要旨

専門家には任せられない!では、どうすればよいのか?単純で極端な立場の対立図式ではなく、価値観の多様性を維持しつつ様々な場面で知識を深め判断形成に参加するために、我々は科学技術にどう向き合えばよいのか。原発、気候変動、ワクチン接種など、日常生活に関わる事例とともに、科学論の第一人者が、「専門知」の適切な捉え方を提言する。

目次

序 専門知の危機の高まり(クライメイトゲート事件―気候研究ユニット・メール流出事件)
第1章 世界が感じていることと学者たち(中間的なまとめ)
第2章 専門家(専門知の諸類型
専門知の表)
第3章 市民の懐疑論(集団的活動としての科学と暗黙知)
第4章 市民の警笛鳴らし(ワクチン反対論者)
結論 我々みんなが専門家なのか?(ユビキタス専門知
スペシャリスト専門知
メタ専門知
デフォルト専門知)

著者紹介

コリンズ,ハリー (コリンズ,ハリー)   Collins,Harry
1943年生まれ。イギリスの科学社会学者。現在、ウェールズのカーディフ大学教授。かつて、バース大学の教授職を務め、「バース学派」と呼ばれる「科学的知識の社会学」の研究者グループの中心を担った。現在は、専門知論を中心とした科学論の「第三の波」の提唱者として著名で、重力波物理学コミュニティーについての研究でも知られる
鈴木 俊洋 (スズキ トシヒロ)  
1968年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、上智大学理工学部ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)