ニクソン政権は大統領による「一般教書」、国務省の「外交白書」とは別に大統領が連邦議会に宛てる形で外交年次報告書を作成していた。外交に並々ならぬ意欲を燃やしていた大統領自身の発案と言われ、そこでは米国外交の基本理念や現状認識などに加えて、前年の事象や外交実績を振り返った。本期はニクソン外交の基本姿勢が見て取れる報告書の制作過程に関する文書を多く収録した。