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0番目の患者 逆説の医学史

出版社名 柏書房
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-7601-5306-0
4-7601-5306-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 276P 19cm

商品内容

要旨

医学者だけが英雄か?隔離されたチフスのメアリー、ある仮説のために女として育てられたデイヴィッド、上流階級の見世物にされた女性ヒステリー患者たち―。輝かしい歴史の裏に渦巻く欲望と、病者たちの犠牲と貢献。コロナ後の世界で、犯人探しを始める前に知るべき物語!

目次

タンタン―脳の言語領域の特定に貢献した男
麻酔のゼロ号患者たち
人格が変わってしまったフィネアス―前頭葉損傷による気分障害
ヒステリーのヒロインたち
ジョセフ少年―狂犬病ワクチン接種のゼロ号患者
ニューヨークの女性料理人―無症候性キャリア「腸チフスのメアリー」
アウグステ―アルツハイマー病のゼロ号患者
ジェンダーの蹂躙
ふたつの特別な数字―宿主を病気から守る大腸菌
ウンサの沈黙―遺伝子変異による発達性言語協調障害
永遠に生きるヘンリエッタ―研究に貢献するがん細胞
海馬の冒険者たち―記憶の研究の大飛躍
マッキー夫人―マイクロキメリズム:母体に移る胎児細胞
無原罪の御宿り―ヒトの単為生殖は可能か
吐き気を催す事件―サリドマイドによる薬害
ジョヴァンニのアポリポタンパク質―遺伝子変異体と長寿の夢
悪魔と奇跡の生還者―HIVの発見とエイズ完治の難しさ
いつもと違うインフルエンザ―SARSの発生から終息まで
脳のない男―はかりしれない脳の可塑性

著者紹介

ペリノ,リュック (ペリノ,リュック)   Perino,Luc
1947年生まれ。医師、作家、エッセイスト。熱帯医学と疫学で学位を獲得。アフリカ、中国、フランス農村地帯で長年、臨床経験を積んだ。リヨン大学医学部で医学史や疫学などを教える傍ら、医学や生物学の知識を一般向けに噛み砕いて伝えるために小説を含む著作に励んでいる。培った知識や経験に基づき、現代の医療システムおよび医療関連市場の歪みや逸脱を、ユーモアを交えて指摘、批判している
広野 和美 (ヒロノ カズミ)  
フランス語翻訳者。大阪外国語大学卒。長年、理系を含む実務翻訳に携わり、近年書籍翻訳も手がけている
金丸 啓子 (カネマル ケイコ)  
フランス語翻訳者。大阪外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)