跳ね返りとトラウマ そばにいるあなたも無傷ではない
出版社名 | 柏書房 |
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出版年月 | 2023年1月 |
ISBNコード |
978-4-7601-5494-4
(4-7601-5494-9) |
税込価格 | 2,970円 |
頁数・縦 | 358P 19cm |
商品内容
要旨 |
跳ね返り(Ricochet)、もとは(石の)水切りや跳弾を表す言葉。転じて、ある加害行為により損害を受けた直接被害者と身近な関係にある者が被る影響や被害も意味する。シャルリ・エブド襲撃事件の生き残りである夫のとなりを歩んだジャーナリストによる5年間の記録。テロ、人災、無差別殺傷…この傷ましい時代を生きるすべてのひとへ。 |
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目次 |
誕生日のピザパーティー |
出版社・メーカーコメント
シャルリ・エブド襲撃事件の生き残りとなった風刺画家。再び襲撃されるのではないかとの不安、警護による束縛、パリを離れての生活と異国の地での出産、加えて国の理不尽な対応や周囲の無理解……。こうした日々を耐えがたく感じた著者の心をとらえたのが、事件当日の夜、心理士に言われた言葉だった。 「あなたは被害者の近親者ですから、跳ね返りによる被害者なのですよ」 そのときは意味がわからなかった。自分が「被害者」だとは思いもしなかったから。だが、いまではこんな疑問を抱くようになった。どうして自分には「無償の愛」や「自己犠牲」ばかりが要求されるのか? 直接被害者である夫の影響を受けざるをえない自分のような存在を、どう考えればいいのか? こうして著者は、実体験をもとに関係者や専門家へのインタビューをおこない、さまざまな調査を重ね、「跳ね返りによる被害者」とは何なのか、自分に起きたことにどんな意味があるのかを明らかにすることを決意する。 テロ、人災、無差別殺傷……この傷ましい時代を生きるすべてのひとに捧げる一冊。