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東国科学散歩

出版社名 裳華房
出版年月 2004年3月
ISBNコード 978-4-7853-0009-8
4-7853-0009-4
税込価格 3,190円
頁数・縦 174P 21cm

商品内容

要旨

自然科学の各分野で業績を挙げた科学者は、どのような風土のもとに育ち、その土地土地に現在どのような痕跡をとどめているのであろうか。生家がまだ残っていたり、銅像や記念碑が立っていることがある。墓には業績を刻んだ墓碑が立てられていることもある。そうした科学者のゆかりの地を実際に散策すると、その科学者を身近に感じることができ、科学そのものの理解を深めることができる。このことは言い換えると、科学が生まれてきた背景を知るということでもある。科学もまた人間が創造した知的文化のひとつであり、文学や芸術などと同様に科学の文化を楽しむことができる。そんな思いから、その土地の科学者ゆかりの地をぶらり散歩することが、いつのころからか趣味になってしまった。本書は、そのおりおりに綴った紀行文である。収めた写真の多くは、著者が現地で撮ったものである。記念碑などに刻まれた碑文も囲みの形で採録し、その科学者の業績なども簡単に書き記した。

目次

全身麻酔による乳癌手術―華岡青洲(和歌山・那賀)
粘菌研究の大博物学者―南方熊楠(和歌山・田辺/白浜)
電波天文学のパイオニア―畑中武夫(和歌山・新宮)
星を見る鉄砲鍛冶―国友一貫斎(滋賀・長浜)
地球を愛した創意の旅人―西堀栄三郎(滋賀・湖東)
『草木図説』の編纂―飯沼慾斎(岐阜・大垣)
世界最初の地震学教授―関谷清景(岐阜・大垣)
苦学の蘭学者―坪井信道(岐阜・揖斐川)
日本植物学の父―伊藤圭介(愛知・名古屋)
明治期の化学技術の確立に貢献―宇都宮三郎(愛知・名古屋/豊田)〔ほか〕

出版社
商品紹介

自然科学のさまざまな分野で偉大な足跡を残した科学者たちの生家や記念碑などを巡る探訪記。

著者紹介

西条 敏美 (サイジョウ トシミ)  
1950年徳島県に生まれる。1974年関西大学工学部卒業。1976年同大学大学院修士課程修了。現在、徳島県立徳島中央高等学校教諭。この間、徳島県立鳴門高校、徳島市立高校、徳島県立阿波高校などで理科教育を担当する。1982年徳島科学史研究会を創設し、機関誌『徳島科学史雑誌』を創刊する。現在同会事務局担当。日本科学史学会四国支部長、他に日本物理学会、日本物理教育学会、日本理科教育学会などの会員。専攻は理科教育・物理教育・科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)