• 本

北斎と数学

出版社名 東京美術
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-8087-1299-0
4-8087-1299-7
税込価格 2,860円
頁数・縦 79P 26cm

商品内容

要旨

本書の真の目的は、「北斎と直接対話したい」という、無謀とも思えるテーマを模索することである。同時に、「数学とは何か?」というテーマも、筆者なりに考えていることを、併せて紹介したい。その方法として、「フィボナッチ数列」という「無限数列」を中心に据え、それを基盤にして考察するのが有効な方法だと考えた。本書で、「フィボナッチ数列」の基礎を学ぶという利点もある。数学のレベルは、「数3」入門程度である。「フィボナッチ数列」は実に魅力的で、小学生から大人まで楽しめる。キーワードは「無限」である。(「第零章 北斎と数学と哲学と」より)

目次

第1部 数学編 有限の中の無限(北斎と数学と哲学と
『冨獄三十六景』の開版時期は天保2年ではない!
北斎の偶然ではない構図
北斎の構図を数学で魅る(新藤螺旋α)
北斎の構図を数学で魅る(新藤曲線β))
第2部 文学編 幽玄の中の夢幻(北斎の画論『略画早指南』
北斎の蝶と北斎の舟
北斎螺旋と江戸曲線
北斎螺旋と江戸曲線を重ねる)

著者紹介

新藤 茂 (シンドウ シゲル)  
東京理科大学理工学部数学科卒業。専門は「浮世絵」「数学」「落語」「歌舞伎」で、それらを融合した研究を推進してきた。中学、高校の数学科教諭を計25年間務め、学年主任、教務主任を歴任。その後、東京都立大学、早稲田大学、神奈川大学の公開講座講師として、「浮世絵」「数学」「落語」「歌舞伎」を担当し、東京理科大学の公開講座では、「浮世絵と数学」を担当した。60歳から70歳までは、東京工芸大学の大学院講師として、「日本美術史特論」「芸術学演習特論」を担当。現在、UKIYO‐E PROJECT Adviser、国際浮世絵学会常任理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)