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平安朝物語の後宮空間 宇津保物語から源氏物語へ

出版社名 武蔵野書院
出版年月 2014年4月
ISBNコード 978-4-8386-0269-8
4-8386-0269-3
税込価格 9,350円
頁数・縦 229,9P 22cm

商品内容

文学賞情報

2014年 第16回 紫式部学術賞受賞

要旨

各殿舎についてそれぞれ史料を徹底的に調査する中で新たに知り得た情報を手掛かりに、現存する最古の長編物語である『宇津保物語』と、その影響を多大に受けつつも、さらに発展させ、巧みに後宮を描き出した『源氏物語』の二作品を考察し、その後宮空間を描き出す方法に迫る。史実の精査と物語の設定の比較考証。

目次

第1編 『宇津保物語』の後宮空間(朱雀帝后宮考―常寧殿を用いる母后
仁寿殿女御考―その殿舎をめぐって
東宮の後宮―梨壷の問題を中心に)
第2編 『宇津保物語』から『源氏物語』への展開(殿舎名で呼ばれる更衣たち―梅壷更衣から桐壷更衣へ
藤壷の系譜―『宇津保物語』あて宮を始発として
宇津保・源氏の承香殿―悲願を果たしえぬ皇妃たち)
第3編 『源氏物語』の後宮空間(斎宮女御の梅壷入り―後見との関わりをめぐって
玉鬘の踏歌見物―宮中参内の意義をめぐって
女三宮の輿入れ―入内・参院儀礼と比較して
宿木巻の藤壷女御―繰り返される藤壷)

著者紹介

栗本 賀世子 (クリモト カヨコ)  
2005年東京大学文学部卒業。2012年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)