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京大地理学者、なにを調べに辺境へ? 世界の自然・文化の謎に迫る「実録・フィールドワーク」

出版社名 ベレ出版
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-86064-763-6
4-86064-763-7
税込価格 1,870円
頁数・縦 398P 19cm

商品内容

要旨

地理学者が世界中を旅して遭遇した様々な体験を、地理学的知見を交えて綴るエッセイ風「実録・フィールドワーク」。どこで、どんな手法で調査して、何がわかったのか。つらいことも楽しいことも含めて、悪戦苦闘の海外調査の現場を描いたノンフィクション!

目次

ブレーキの壊れたルノーで調査!?―カメルーン北部の半乾燥地における地質と住居の建て方の関係とは?(1999年)
ザンジバルの美しい珊瑚礁と世界遺産の旧市街地はかつて奴隷貿易の拠点だった―イスラーム信仰と地域社会をザンジバル(タンザニア)で探る(1992〜2023年)
昼は熱々、夜は寒い。ナミブ砂漠の満天の星の下での晩酌は最高だ!―ナミブ砂漠に生育する植物やその生態、それを取り巻く住民生活を探る(2001年)
テント・冷蔵庫付きの四輪駆動車でナミビア全土を駆け巡る―初めて科学研究費を獲得してナミビアで研究プロジェクトを始める(2001年)
日中の砂丘の地表面は熱したフライパンのようだ―クイセブ川の環境変遷を探る(2001年)
イスラーム指導者のマラブーはまるで芸能人のようだ―イスラーム信仰と地域社会をセネガルで探る(2001年)
ナミブ砂漠の涸れ川沿いの河畔林が大量枯死しているのはなぜ?―大学院生たちとの「ケニア縦断空の旅」とナミビアでの調査地探し(2002年)
ゾウの鼻で身体を吹き飛ばされても調査を続ける院生―ナミブ砂漠で砂漠ゾウの調査に挑む(2004年)
よちよち歩きのペンギンを見ながら自転車をこいで喜望峰へ―ケープタウンの特異な植物区系界を調査する(2004年)
窓がなく、ネズミが走り回る石造りの家を借りて調査する院生―南アフリカ共和国の中にある小さな山岳国レソトでの調査(2005年)
ヤギ放牧とシロアリ塚の不思議に迫る―院生たちの調査地探しでナミビア全土を回る(2006年)
夏は土砂崩れ、冬は積雪と格闘しながら車で山を登る―ヒマラヤの神秘の大地アルナーチャルで調査を始める―森林とヤク放牧(2007〜2009年)
点在するゾン(城塞)の設立の謎に迫る―ヒマラヤの神秘の大地アルナーチャルでの調査(2010年)
少年を生け贄にして悪霊に捧げる儀式とは!?―ヒマラヤの神秘の大地アルナーチャルでの調査―精霊崇拝とポン教、チベット仏教(2011年)
ブリザードで立ち往生、インド軍に救出される―ヒマラヤの神秘の大地アルナーチャルでの調査―トイレのしくみ(2013年・2017年)
湖沿いの細長い国マラウイは道路を横断すれば隣国だ―マラウイの亜熱帯疎林ミオンボ林での調査(2007年)
炎天下のイスラーム世界の神秘とネームタグが生んだ奇跡―イスラーム信仰と地域社会をチュニジアで探る(2008年)
冷たいビー

著者紹介

水野 一晴 (ミズノ カズハル)  
1958年名古屋生まれ。京都大学大学院文学研究科(地理学専修)名誉教授。理学博士。名古屋大学文学部史学科地理学専攻卒業、北海道大学大学院環境科学研究科修士課程修了、東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻博士課程修了。専門は自然地理学(植生地理学)、アフリカ地域研究。調査地域は、ケニア山、キリマンジャロ、ナミブ砂漠、アンデス、インド・ヒマラヤ地域であり、調査・研究で訪れた国は50カ国以上。著書に『神秘の大地、アルナチャル―アッサム・ヒマラヤの自然とチベット人の社会』(昭和堂、2014年度日本地理学会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)