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精神病と神経症 全2冊

出版社名 みすず書房
出版年月 1984年5月
ISBNコード 978-4-622-02163-6
4-622-02163-3
税込価格 19,140円

商品内容

要旨

1―本書は精神病理学の論文を収録する。さまざまな精神の異常現象を「心理次元において」記述して、連関づけ、了解の可能性および心理的治療の道を追求する精神病理学は、ヤスパース以来、精神医学の基礎となっている。精神薬の出現により疾患の治療が比較的容易になった今日といえども、正常心理の延長として了解できる範囲を考えることは、診断や治療に必須である。著者の論文の集大成である本書は、個々の具体的な事実を烏瞰しながら、精神病理学の見取り図を構成する。第一巻においては「うつ病」「分裂病(統合失調症)」「分裂病(統合失調症)の精神療法」を収録する。2―人間の精神現象の構成は複雑で、その「異常」へのアプローチは多元的である。脳の状態にのみよるもの、心理学的次元にのみよるものもあるが、一般的にはより複雑な要因を孕んでいる。とりわけ内因性精神病の場合は、多次元的で、精神病理学が実力を問われ、著者が照準としている領域である。実践的な提言に満ちた本書は臨床家に必須のマニュアルとなるであろう。第二巻においては「妄想論」「境界例」「神経症」を収録する。

目次

1(うつ病
分裂病
分裂病の精神療法)
2(妄想論
境界例
神経症)

著者紹介

笠原 嘉 (カサハラ ヨミシ)  
1928年神戸に生れる。京都大学医学部卒業。精神医学専攻。名古屋大学名誉教授、桜クリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)