• 本

ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学

中公新書 1087

出版社名 中央公論社
出版年月 1992年8月
ISBNコード 978-4-12-101087-2
4-12-101087-6
税込価格 748円
頁数・縦 230P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ゾウもネズミも心臓は20億回打って止まる

    ゾウもネズミも一生で心臓が打つ総数は同じ。ただ体の大きさが違うだけである。速いか遅いかの問題・・・。「みんな平等にできているな」と、納得です。

    (2014年3月12日)

商品内容

文学賞情報

1993年 第24回 講談社絵本賞受賞
1993年 第9回 講談社出版文化賞・科学出版賞(賞名変更)受賞

要旨

動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。

目次

第1章 動物のサイズと時間
第2章 サイズと進化
第3章 サイズとエネルギー消費量
第4章 食事量・生息密度・行動圏
第5章 走る・飛ぶ・泳ぐ
第6章 なぜ車輪動物がいないのか
第7章 小さな泳ぎ手
第8章 呼吸系や循環系はなぜ必要か
第9章 器官のサイズ
第10章 時間と空間
第11章 細胞のサイズと生物の建築法
第12章 昆虫―小サイズの達人
第13章 動かない動物たち
第14章 棘皮動物―ちょっとだけ動く動物

おすすめコメント

ゾウもネズミも心臓は20億回打って止まる……人間の尺度からだけではわからない生物学の不思議を、ユーモラスに教えてくれる。生物はみんな等しく生きているんだなという感慨を抱かせてくれる本。