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眠りの魔術師メスマー

出版社名 工作舎
出版年月 1992年9月
ISBNコード 978-4-87502-203-9
4-87502-203-4
税込価格 3,190円
頁数・縦 477P 20cm

商品内容

要旨

一八世紀なかば、不思議な力を持った一人の少年が誕生した。みずからの力に目覚め、医師となった彼とその「動物磁気療法」は、ウィーン、パリ、そしてベルリンで、熱狂的なブームとスキャンダルの渦を巻き起こしていく。科学者であることを目指す一方で、錬金術の秘法に耽溺したこの不可解な人物こそ、フランツ・アントン・メスマーである。フランス革命やドイツ・ロマン主義運動に巨大な影を落とし、催眠術=メスメリズムにその名を残しながらも、精神医学の正史からは黙殺され続けてきた謎の生涯の全貌が、フランス文学界の異端、チュイリエの手によって、今、はじめてよみがえる。

目次

第1部 ウィーン(狩猟頭のせがれ
学位論文
ラントシュトラーセの宴
磁石
動物磁気
エリー・ヴィクセルとオイゲン・コルシツキー
マリア・テレジア・パラディース)
第2部 パリ(ヴァンドーム広場からクレテイユへ
ビュリオン館
1779年の論考
患者の墾請
スパと「調和協会」
王室調査委員会と秘密報告
誘導催眠とアヴィニョンの天啓主義者
動物磁気と大革命)
第3部 メールスブルク(黒の過程
ノストック
シュヴァーベンの海)