• 本

ダーウィンの衝撃 文学における進化論

出版社名 工作舎
出版年月 1998年5月
ISBNコード 978-4-87502-296-1
4-87502-296-4
税込価格 5,280円
頁数・縦 496P 20cm

商品内容

要旨

ダーウィンの『種の起源』は、1859年に発表されるや、幅広い層に衝撃をもたらした。この本は、時間と変化に注目したことで、物語と似たところがあり、いわば一種の文学的テキストとして読むことができたのである。ジョージ・エリオット、トマス・ハーディら、19世紀の英国の作家たちも進化論に染まり、彼らは自らの物語を織りなしていくさいに、さまざまなかたちでこれを取り込み、また反発もしていった…。本書は、ダーウィンが用いた隠喩、プロットを分析し、彼が『種の起源』を書くうえで当時の文学から受けた影響、そして彼の進化思想が19世紀小説の構造に与えた影響などを克明に探っていく。ダーウィン研究、英文学研究の里程標として、高い評価を受けた一書である。

目次

序論
第1部 ダーウィンの言葉(悲劇のような喜び―想像力と物質界
適応と不適応―擬人観と自然秩序)
第2部 ダーウィンのプロット(『種の起源』における相似、隠喩、語り
ダーウィン流神話)
第3部 反応―ジョージ・エリオットとトマス・ハーディ(ジョージ・エリオット、『ミドルマーチ』
『ダニエル・デロンダ』と未来の生の概念
由来と性選択―語りにおける女性
人間的スケールの発見―ハーディの小説におけるプロットとエクリチュール)