• 本

妖怪学入門

えっせんてぃあ選書 9

出版社名 すずさわ書店
出版年月 2000年2月
ISBNコード 978-4-7954-0144-0
4-7954-0144-6
税込価格 1,980円
頁数・縦 187P 19cm

商品内容

要旨

ちょうど、現代と同じく時代の転換期であった明治時代にも、「妖怪」についての見方を示した二人の人物がいた。一人は、「哲学」の普及をめざして東洋大学を創立した井上円了である。明治20年代から『妖怪学講義』などを出版し、近代人の特質である合理的な見方に立って、日本人の「妖怪」に関するものの見方・考え方を、新しい時代のなかで問い直したのであった。それからしばらくのちに、もう一人の人物である柳田国男が、民俗学を提唱するなかで、妖怪を「神と人」との関係から捉え直したのであった。現在の妖怪に関する見方は、この二人に代表される流れを引き継いでいるが、新時代への転換を迫られている現代において、ふたたび現れた人々の「妖怪」への関心がなにに起因するのか、本書は、それを考えるためにも、改めて「妖怪と日本人のかかわり」の原風景を、多くの人々とともに振り返った。

目次

妖怪とうそ話―遊び心と想像力
妖怪たちの諸相―資料から見る
コレクターの心にひそむ妖怪
妖怪と仏教―怪しき「異形のものたち」
民俗学からみた妖怪
井上円了の妖怪学―その今日的な意義